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初学者がつまずきやすい「加算」の壁
調剤報酬の仕組みを学び始めたばかりの方が、まず「むずかしそう…」と感じるのが「加算」の存在です。
「加算ってたくさん種類があるけど、どう違うの?」「全部覚えないとダメ?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、よく現場で出る加算の種類をやさしく整理し、加算の基本的な考え方から理解できるようにまとめました。
1. そもそも「加算」とは?
「加算」は、薬局での業務に対して、基本報酬に“上乗せ”される点数のことを指します。患者さんごとの状況や対応内容に応じて、薬局が行う“付加的な対応”が評価されるイメージです。
たとえば、
- 初めて薬を出す場合の初回加算
- 他の薬との飲み合わせを確認した重複投薬・相互作用防止加算
- 服薬後の状況を確認した服薬情報等提供料(特定のケースで加算扱い)
などがあります。
2. よく出る主要な加算を簡単に解説!
| 加算名 | 概要 | 点数例(参考) | よくあるシーン |
| 初回加算 | 同一医療機関の処方で初回の調剤 | 40点 | 新規の病院・診療科で薬をもらうとき |
| 後発医薬品体制加算 | ジェネリックを多く採用している薬局 | 18~28点 | 薬局の体制によって加算がつく |
| 地域支援体制加算 | 地域に根ざした対応(在宅・夜間対応など) | 35点など | 一定の条件を満たした薬局に算定 |
| 服薬情報等提供料 | 医師に情報提供を行ったとき | 30点~ | 副作用や服薬状況の報告 |
| 重複投薬・相互作用防止加算 | 飲み合わせチェックと対応が行われたとき | 30点 | 他院処方と併用で注意が必要なとき |
※点数は令和6年度調剤報酬改定を参考としています。
3. 「加算=対応の証明」が必要!
加算を算定するには、算定要件を満たしていることを明記し、必要に応じて薬歴やレセプトに記録することが重要です。
たとえば「重複投薬加算」をとる場合は、
- 相互作用のリスクを確認し、
- 医師へ連絡、患者への説明を行い、
- それらを薬歴に記録すること
が必要です。
4. よくある疑問Q&A
- 加算って全部覚えないとダメ?
-
すべて覚える必要はありません。現場でよく使うものをまず押さえ、都度調べながら覚えていくのが◎です。
- 調剤事務でも加算を理解しておくべき?
-
はい!入力ミスを防ぐためにも「どんなときにどの加算が出るのか」基本を知っておくことが大切です。
5. 実務に役立つおすすめ書籍・資料
- 『保険調剤Q&A』(薬事日報社)
→ 現場の疑問に答える定番Q&A。加算の算定例も豊富です。 - 『速解!調剤報酬』(薬学ゼミナール)
→ 点数の仕組みを図解で理解。加算の理解にもおすすめ!
6. まとめ:焦らず、実践の中で覚えていこう
加算は「なんとなく難しい」と感じがちですが、調剤事務の仕事を続けていく中で自然と慣れていくものです。大切なのは「どんな対応に対して加算がつくのか」をざっくりつかむこと。
「実務をこなしながら、徐々に理解を深めていけばOK」くらいの気持ちで、焦らず学んでいきましょう。

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